いつ目覚めるかで夢を忘れる
夢実験で二番目の報告のほうが最初のものより明らかに場面が多いのですが、最初の(夢見でない睡眠から目覚めたあとの)報告を「夢」だとみなしたくないなら、「夢見」の定義を大幅に変更しなければなりません。
ある例は、ベッドでのレム(夢見)睡眠から目覚めたときの報告で、ある実験の1時間後にあたります。
実験者"夢を見ていましたか。
被験者"借金を返すところみたいな夢かそれに似たのがあったように思います。どうもはっきりしません。
実験者"そのことでもっとほかに覚えていませんか。
被験者"ちっとも覚えていませんが、なんというか、姿が見えたというより言葉が聞こえたという感じです。
こちらはノンレム睡眠のさいにありそうな類の報告ですから、夢に特有の要素とたんなる思考過程に特有の要素とを厳密に区別することが難しいわけです。
ノンレムとレムの睡眠状態で、それぞれに付随する精神現象は、明らかにしばしば重複するのです。